diary~料理、文学、ジムなど・・気まぐれに

2024.12.31: 年越しそばに招かれる

大晦日に、懇意にしている岡崎さんに、年越しそばに招かれておりました。

大掛かりな掃除や正月準備は30日迄に済ませ、31日はトレーニング機材を磨く程度にして、昼頃、岡崎さんの店を訪れました。

瀟洒なマンションの一室で1日1組限定の「お任せ和食コース」を提供しているキュイジーヌなのです。

旦那さんが調理し、奥さまが接客するスタイルで、マンションの入り口で名前を告げて、オートロックを解除してもらい、入れるという「凝った」造りで、内装も大人の空間なのです。

紹介者がいないと、出入りできない和食店で、ノアくんの会社で内装をやった関係で知り合い、俺に日本酒を熱心に聞いて来るし、当サイトの「日本酒コーナー」を読みまくっていて、「参考にしている」と言ってくれているのです。

その岡崎さんご夫妻に、年越しそばを振る舞われました。

温かい鴨汁に、冷たく〆た蕎麦が脇に鎮座しているのです。

鴨から出る脂分が、蕎麦の淡白さと相まって、美味しいのなんの、の境地でした。

本枯れ節と濃口醬油で引いたというつけ汁も、鴨から出る脂分の甘さを計算して、その分「濃いめ」に仕上げたそうです。流石です。

日本酒を一献やりたかったですが、昼間だったので、やめておきました。

2024.12.18: フライドチキンとビール

今日、「日帰り入院」で、会社、有給休暇を取り、病院へ行ってきました。

脳の血流を診たり、運動機能の検査をしたりと、16時くらいまでかかってしまいました。

疲れて、「いっぱいやりたいなぁ」と思い、ふっと駅前にできた新しい「ケンタッキー・フライド・チキン」を覗くと、車椅子でも大丈夫そうなのです。

案の定、イートインなら、階段を上がって、2Fの客席へ行かねばならないのですが、カウンターで注文して、商品をテイクアウトするなら、2Fに上がる必要はなく、1Fのカウンターだけで済むのです。

車椅子でも、全然大丈夫です。

馴染みの和食屋で日本酒を一献やってゆこうかと思ったのですが、フライドチキンとビールで家でくつろぐのもいいなと思い、フライドチキンとポテトのセットをテイクアウトしました。

「晴れ風」とともに食しましたが、いいものですね、ビールとフライドチキン・・・

車椅子で利用できる店が、また開拓できました。

2024.11.25: 電気ケトル

電気ケトルを買いました。

いままではコンロに薬缶をのせて沸かして、カップヌードルなどに注いでいたのですが、これからはテーブルの上でお湯が沸かせて、俺のような、ふらつく障害がある人間には、安全で重宝です。

お湯を沸かす、だけじゃなく、レトルト食品の加熱など、できるのです。

今日、在宅ワークだったので、レトルトのカレーと、お湯を注ぐだけでOKなほうれん草のポタージュスープで手早く昼ごはんしました。

2024.11.10: 中央線グリーン車

中央線にグリーン車が登場して、2階建の車輛、よく見かけます。

いまは「お試し期間」で、無料であり、来春のダイヤ改正から、有料になり、グリーン料金がかかるそうです。

無料のうち、ぜひ、乗ってみたいものです。ただ、車椅子で利用できるのか、一抹の不安もあります。

駅係員に尋ねても、捗々しい回答が得られないのです。

俺のように、無料の「お試し期間」だから乗る、金払ってまで利用しないという人が、ほとんどだと思います。



2階建車輛に金掛けているなら、JRよ、他にもっとやることがあるだろう、と、俺は言いたいです。

車椅子で通れる改札の設置、もう長いこと言ってます。荻窪や吉祥寺はあるのに、俺が乗降している西荻窪はないのです。

通るべき有人改札で、複雑な精算などしている利用者がいると、待たなければなりません。

「お見送りやトイレ利用などで、駅改札に入る時には、入場料が必要です」なんて大きなボリュームでアナウンスしていて、「なんかなぁ」と思ってしまいます。

先日、駅近で飲んだ帰り、車椅子で入れる「多目的トイレ」を借りました。

通勤で毎日利用しているのに、しっかり金取られました。

汚れていて、金が取れるような状態じゃなかったのです。

「このトイレに金払って入るのかぁ」

と落胆しました。

2階建のグリーン車輛などに金掛けているなら、そうした点を改善してほしいものです。

2024.10.19: 電灯を取り換える

リビングやベッドルームはLED照明を使っていて、長持ちするので、死ぬまで替える必要はないのですが、廊下や洗面所はいまだに、古典的な環状の白熱灯を使っています。

切れかかると点滅したりして、うっとおしいものです。



 何日か前から、その症状が出ていて、椅子の上に立って、電灯を取り換えるなんて芸当は、俺のような障害を持つ人間には到底無理なので、来ることが決まっていた実弟にお願いすることとしました。

洗面所と廊下、都合2か所、電灯がチカチカしていて、換えたかったのですが、白熱灯の換え置きは1つしかありませんでした。段取りの悪い俺です。

弟は、マンションの目の前にある、スーパー「LIFE」で、同じものを買って来て、2か所とも換えてくれました。

おまけに電灯のカバーまで洗ってくれたのです。

俺にはできない作業です。

そのほか、オーブンレンジの中の掃除や、ランニングマシンの位置の微調整など、活躍してくれました。



 労に報いるというわけでもないのですが、最近、頻繫に利用させていただいている、お気に入りのビストロHAGAREに、連れだってゆきました。

「働いたあとのビールは旨い」と喉を潤してました。

2024.10.12: 秋の通院

年に4回、通院します。

うち3回は、医療券の条件を満たすため、3割負担で33,330円を超え、10,000円に減額されるように、効きもしないで、法外に高価な「セルジスト」という、運動失調の薬を処方してもらっております。

裏を返せば、4回のうち1回は「セルジスト」をもらわないので、風邪をひいて医者にかかるのと同じで、870円とかで済んでいます。

1,4,7,10月に通院し、3か月ごとなので、丁度、季節が移ろひ「春の通院」のように呼んでいます。



 今日、10月12日「秋の通院の日」でした。

この「秋の通院」は、思い入れがあります。

年に1回の「セルジスト」をもらわない通院で、今回、1,080円で済みました。

主治医に会うのも今年最後なので、

「この一年間、お世話になりました。よいお年をお迎えください」

も言ってきました。毎年、10月にある「越年のご挨拶」です。



 受診後、権田原や神宮外苑の、「木々の色づき」を愛でて来るのが好きなのです。

今年も巡ってみたのですが、秋とはいえ、暑い日が多いので、まだ色づいていませんでした。

2024.9.15: 令和の米騒動

米不足・・・影響をモロに受けた方もいるとニュースでみました。

なんでも、昨年の猛暑が遠因だとか・・・

冷夏が原因で凶作になるという事例は聞きますが・・・

事実、平成5年は冷夏で平成6年に米がなくて、「タイ米」など、外国産米が流通したの、当時、飲食業をしていた俺は記憶しています。

お客様から「まずい」と言われたものです。

冷夏による米不足・・・江戸時代の「飢饉」の再来だったそうです。「平成の米騒動」と言われたものです。



「令和の米騒動」は猛暑に起因するとは・・・

元来、米不足というのは、冷夏による日照時間の不足によって起きることで、飢饉も、そうやって発生していたと認識しておりました。

が、昨今では「暑すぎて米が収穫できない」事態も起こりうると知りました。



俺は・・・というと、スーパーの店頭に米が並ばなくなる直前に、「ゆめぴりか」を5kg調達したので、たいした被害はなかったです。

それでも、電子レンジで加熱するパックのご飯を何回か食べました。まずくはないのですが、やはり、圧力釜で自分で炊いた方がしっくり来ます。

今日、スーパーの店頭に米が並んでいて、買えました、千葉県産コシヒカリの新米が5kgで3,090円でした。

高いですね。

これから新米が出回り、流通量も価格も安定していくそうです。

ホッとしている反面、今年も猛暑だったので、来年、同じことが起きるのでは、と危惧している俺です。

2024.8.10: 箱男

相棒の小鹿と、吉祥寺PARCOの地下に映画を見に行ってきました。

PARCOの地下と言えば、大きな書店があって、俺もwebデザインの本など、よく買ったものでしたが、すっかり「シネマエリア」に様変わりしてしまったことに、いつもながら驚かされます。



映画そのものは「仮面ライダーシリーズ」で、ブンブンジャーならまだしも、ガッチャードはTVシリーズしっかり見ないと理解できない内容で、「?」だったのですが、入り口から受付にかけて貼ってある次期作の宣伝ポスターに瞠目しました。



「箱男」・・・あの「箱男」だろうか・・・

そう思って近づいてポスターをしげしげと見ましたが、安部公房原作の「純文学特別書下ろし作品」として、新潮社から上梓された、あの「箱男」でした。

安部公房、俺も好きで、だいたいの作品は読みました。大学で国文学を専攻したオイラ、卒論のテーマに安部公房を選ぶ同輩など、おりました。

そこに描かれているのは、

「人間は、生きたまま、存在証明を消せるか?」

とか、

「人間は、アイデンティティを放棄して、社会生活が送れるか?」

といったことです。

ダンボールをすっぽりかぶり、自己のプロパティを捨てて街を歩く、箱男・・・

彼は「誰でもない」し「誰でもあり得る」のです。

高度経済成長期を終えた街の「退廃的な」場面も描かれていることが、ポスターから感じ取れて、「観たい、始まったら行こうぜ」と、小鹿にリクエストしました。