ヨコハマ・・・花と舟「ゆらら」
2018.4.3
辛い冬を耐えて 春が来る
何とも言えない開放感
「ああ、もうコートは要らないんだ」
そんな軽やかな気分で 花を愛で
感涙するほどの懐かしき情景に 自分を置く
それができる街 ヨコハマ
日本大通
今回も散策は「日本大通」から始めました。みなとみらい線の駅を出ると、すぐ神奈川県庁のレトロなレンガ造りの建物です。平日だけあって、サラリーマンやOLが歩いています。
芝生と花畑
赤レンガ倉庫を目指します。倉庫を望むエリアが芝生になっていて、春の花が綺麗に咲き誇っています。子供を遊ばせる家族連れが多くいました。春休みですからね。
赤レンガ倉庫
港に隣接して、倉庫が立ち並ぶ・・・その倉庫が赤いレンガでできている。オシャレですよね。雰囲気がいいです。天気も良く、暑いくらいなので、海からの風が気持ちいいです。うす暗い倉庫内はバライティーショップや飲食店になっています。
外の露店で相方がドリンクを買ってきてくれたので、ベンチに座って一息つきます。アルコールの入っていない「桜のフィズ」です。ホロっとした酸味があって美味しかったです。
家族連れ、恋人同士、地方からの観光客・・・どんな人にとっても絵になるくつろぎの空間です。
倉庫街の突き当りまで、行ってみました。対岸に大桟橋が見えます。大桟橋と赤レンガ倉庫、港を挟んで向かい合っています。日本最大の港の、情感ある風景です。
開港資料館
東京都に「都民の日」があって、学校が休みになるように、横浜市にも、それと同じような日があるのを知っていますか? 6月2日なんですよ。開港記念日と言って横浜港が開かれた日です。その開港に関する資料館です。内容は、ごく普通の資料館です。
資料館の脇が広場になっていて、噴水があり、ベンチで休憩するサラリーマンなど、いるのです。そこで、なんとも微笑ましい光景を見ました。カラスが飛んできて、噴水で水浴びしてるのです。春というか、初夏の気候だからですね。笑ってしまうほど、可愛かったです。
中華街
飲茶をしようということになり、来ました、横浜中華街です。「平日だから、さほど混んでないだろう」と俺はタカをくくってましたが、すこい人出です。添乗員が旗を持って、ツアー客を誘導しています。
中華街で飲茶をする時はここ、って、決めている店があります。「馬さんの店」という四川料理の店なんです。壁一面に貼られたメニューが圧巻です。有名人も多く来るという名店です。その割には、高くなく、飲茶のコースが、一人1,500円なんです。飲茶は、軽食感覚の食事ですが、品数もかなり出ます。お得感があります。
四川料理というと、「辛い」というイメージがありますが、この店は、そんなこともなく「爽やかに汗ばむ」感覚です。北京ダック入り春巻、フカヒレ入り小籠包など、とても美味しいです。
馬さんの店、超お勧めですよ。市場通りにあります。
本牧・桜道
三渓園の前に伸びる、桜の並木道です。かつて、横浜で暮らしていたころは、桜の時期になると、この通りを歩くのが好きでした。今年はいつになく、桜の開花時期が早かったので、画像のように、散りゆく姿です。ちなみにこの通りの近隣は、超リッチなお屋敷街区です。
三渓園
本牧にある日本庭園で、季節の花々、特に桜が有名ですね。本牧でよく遊んでいたオイラですが、三渓園に入るのは、今回が3度目です。
しかも今回、初めて、時間をかけて園内をくまなく、隅々まで散策しました。一幅の山水画を見ているようで、綺麗です。結婚式を挙げているカップルもいました。
「三渓園で花見しようぜ」と相方の小鹿に言った頃は、丁度いまごろが満開と予想していたのですが、今年は例年より、開花が早くて、3月20日頃、咲き始めたと思ったら、一気に満開になってしまいました。でも画像のように待っていてくれたかのように、咲き残る桜を楽しむことができました。
園内散策の途中で、団子を買い、お茶にしたのですが、そこへ桜の花びらが、2~3ひら、はらはらと降りかかってきたのです。得も言われぬ情感です。Japanese beauty です。
陽が傾いて、あたりがほんのり暗くなると、景色は趣を変えます。幽玄な世界に包まれます。
陽も落ちて、ライトアップされた庭園です。本当に綺麗です。吉田兼好が徒然草のなかで「花は盛りに、月はくまなきをのみ、見るものかは」と言っておりますが、そうだと思います。満開を過ぎた桜が散りながら、水面や舟の上に舞い落ちる。そこにライトが当たる。「花と舟・ゆらら」です。
シーメンスクラブ
いやいや~懐かしいです、涙が出るほどです。若い日、このクラブでビリヤードして、お酒を飲んでおりました。その頃と全然変わってないですね。時は流れ、今の時代の潮流からは置いて行かれても、本牧ふ頭にある情感を伝えています。今風の若者には魅力が感じられないとしても、俺のような「オジサン」には、よすぎます。
俺はフライドチキンとビール・バーボンソーダをいただき、酒が飲めない相方は、アメリカンバージョンのハンバーグステーキを食べておりました。
時流に取り残されてしまったのでしょう、かつて繁盛を極めた船員クラブも、客は俺たちだけでした。ビリヤードを楽しむ人もおりませんでした。(俺たちが帰った後、混んだかもしれませんね)
でもです。新しい流行を追って、目まぐるしくどんどん変わってゆくことがいいわけじゃない。この寂し気な、それでいて落ち着いた「大人飲み」ができ、良き時代の雰囲気を色濃く残すbar・・・いつまでも残ってほしい。
やっぱり酒が好きなんだな、俺・・・一日の終わりを酒で締めくくる。