横浜慕情
2017.4.23
横浜・・・俺は学生時代をこの街で過ごし、青春後期を思いのままに楽しみました
「オシャレで渋い」 そんな言われ方をした街
それが今では、洗練された未来型都市へと変貌しました
そうした中にも残る不思議なノスタルジー
停泊する船影、変わらない坂道
情景に触れる時、慕情という言葉に捕らわれます
日本大通
今回の横浜散策は「日本大通」から始めました。日本で初めての西洋式街路で、近くには神奈川県庁や横浜開港資料館、横浜郵便局など、重要な施設の立ち並ぶストリートです。整備された当初は外国人居留地だったのでしょうね。「外国人に誇る日本の通り」という意味で名づけららたと聞きます。白い協会が素敵です。
大桟橋
大きな客船が接岸しています。どんな人がこうした船でゆったりと旅をできるのでしょうか?・・・船に乗って外つ国へ行ってみたい情感に駆られます。
木張りの床はなだらかで、凹凸が一切なく、とても歩きやすいです。海から吹いてくる風が気持ちいいです。
山下公園~氷川丸
山下公園に係留され、博物館船として公開されています。横浜の「顔的な」船です。もともとは「日本郵船」が竣工しました。往時をしのばせるいい船影です。
天気のいい日曜日、人がたくさん出ていました。大道芸人の周りに人が集まっています。家族連れを対象にした写生大会が開かれていました。
元町
山下公園から、ブラブラ歩いてきました。10分くらいでしょうか、元町に着きました。オシャレですね。さすが「ハマトラ」発祥の地です。洗練された雰囲気を感じます。相方は「東京の青山や銀座とも違う。ゆっくり時間が流れる感じがする」と言います。日々の生活の、あくせくした感じがないということですね。
この近くは、横浜でも特に富裕層が暮らす邸宅などがあります。社会の第一線で活躍したビジネスマンが、退いたあとのスローな時間を満喫するエリアなのかな、と、フッと思いました。ベンチで寛いでいる時、上品な紳士が微笑みながら前を通りました。
カフェからして、こんなにオシャレです。「お茶したいかなぁ」と思ったのですが、レストランを予約している時間がもうすぐなので、またにしました。
霧笛楼
フランス料理の老舗です。20年ぶりくらいに来ました。丁度2名分の席が予約できて本当によかったです。横浜散策の予定が決まってから楽しみにしていたレストランです。
日本が開国して西洋人が入って来て、西洋の食文化が伝わった頃の雰囲気をしのばせます
皿もそうした趣きがあります。西洋人と、和服の日本女性を取り合わせた「色唐津」の皿です。テーブルのセッティングにも「うっとり」させられます。
「元町コース」というランチのコースをいただきました。黒服を着たギャルソンさんのサービスも風格があり、たまにはリッチな昼ごはんもいいな、と思います。
前菜: 鱒のマリネ 山うどのブランマンジェ
スープ: 地養鶏のコンフィと春野菜のポトフ仕立て 海老とアスパラガスの泡雪仕立て
魚料理: 的鯛の蟹ムースのせ蒸し 筍のリゾット添え
肉料理: 神奈川県産やまゆりポークの網焼き
デザート: キイチゴとホワイトチョコのグラス 柑橘類のヨーグルトソース(写真を撮る前にスプーンを挿してしまった。ゴメン)