札幌雪天
2016.2.11.~13.
大陸からの強い寒気が下がって 今夜半冷え込みます
夕方遅く降り出した雪は明日も かなり強く降るでしょう
昨日付いた足跡も みんなみんな包んで
サッポロSNOWY・・・
(「サッポロSNOWY」 中島みゆき)
旅の始まり~新千歳空港
寒い時期に札幌に旅行したいと思ったのは、かつて中島みゆきがラジオで「北海道に来るなら真冬においでよ。言葉にならない寒さの時に」と言ってたこと、そして、仲よくしている亮ちゃんが去年、雪祭りの幻想的な画像を送ってくれて、「ぜひ、自分の眼で見たい」と思ったことです。難病を宣告されて5年、最初は絶望したものの、頑張って稼いで、しかも病気が進行しないように頑張った自分への少しだけのご褒美と言う意味合いも、わずかにあります。空港に降り立った時、じーんとしました。「来れたんだ・・・」そんな感覚です。全然寒くない、雪も降ってない・・・旅の始まりです。エアポート快速で札幌駅に向かいます。
友との再会~氷のオブジェ
札幌駅に着き、言われた待ち合わせ場所に行くと、亮ちゃんがいました。久しぶりの再会です。上京した時、俺の家に泊まり、俺が、外食に頼らず、料理を手造りして酒飲んだことに感動してくれて、以来何くれとなく北海道の物産を送ってくれる青年です。まず、ホテルに向かい、荷物を預けてから、間髪入れずに市内観光です。雪まつりの一環として、繁華街の目立つ位置に、見事な氷のオブジェが並んでました。
味噌ラーメン
今回は、北海道の美味しいものを堪能する、いわば「グルメ旅」のつもりで来ました。俺が亮ちゃんに事前にお願いしておいたことの一つに「美味しい札幌ラーメンが食べたい」と言うリクエストがありました。亮ちゃんは、ラーメン市場に案内しようか、迷ったそうですが、やはり味噌ラーメンとなるとこの店だそうです。混んでいて行列に並びました。店内に入ってからも、病院の中待合のように椅子に座って待つのです。でも、です。それだけの価値があることが、食べた瞬間に分りました。濃厚な味噌仕立ての旨味のスープが程よい硬さのちぢれ麺に絡んでいて、ヤバすぎる旨さです。俺たちが食べ終えて店を出る時、行列はさらに長くなっていました。
時計台
雪は路面にうずたかく残ってはいるものの、大きな通りはほとんどが除雪されていて、歩きにくいことは全くありません。ラーメンのうまさに仰天した俺が次に案内されたのが時計台でした。弟は「思ったより・・・」的なことを以前に言ってましたが、やはり素敵ですね。「北欧の街みたいだ」と俺が言うと、亮ちゃんは「そんな感じだね」と頷きます。外国人観光客(中国人じゃない)の3人組が「写真を撮ってほしい」とジェスチャーで言います。撮ってあげると、代わりに取ってくれると言います。亮ちゃんと写真に納まりました。
テレビ塔
大通公園の中央にあるテレビ塔です。2:22のゾロ目なの、分かりますか?最上部の展望台まで行きました。札幌の街が一望できます。西側が綺麗ですね。夜に見たらもっといいのではと思います。それは次回の宿題です。
狸小路
路面電車から街を眺める・・・いいアイディアですね。寒くないし、安いし。札幌の路面電車って、東京の山手線のように環状になっているんですね。歩き続けた俺を休ませるという亮ちゃんの気遣いで電車に乗り、札幌の街を車窓から眺めました。そうして、「狸小路」という賑やかな商店街で降り、ブラブラしました。東京と全く変わりませんね。カフェに入り、抹茶ラテを飲みました。
雪まつり~プロジェクションマッピング
厳冬期の札幌・・・来ようと思った動機のひとつに、この雪まつりがあります。特に、案内してくれてる友達が雪像に投影される「プロジェクションマッピング」の見事な画像を去年、送ってくれて、「ぜひ、この眼で見たいものだ」と憧れてました。観光客で混んでる上、足元の雪がカチカチになって、滑りやすいのですが、亮ちゃんがきちんと手を引いて見える位置に誘導してくれました。わずか数分のショウですが、プロジェクションマッピング、見事でした。雪と氷の中に浮かぶ映像は息をのむほどです。今年のテーマは「北海道新幹線」です。
すすきの
札幌の夜と言えば、やはりここでしょ・・・取ったホテルも近いので、酒を飲んでも安心です。とはいえ、深酒して、次の日に影響するようなことは避けたいと決めてました。雪祭り見物の後で繰り出しました。
海鮮系居酒屋でくつろぐ
北海道に来て、海鮮系の料理を食べない人はいないのではないでしょうか?・・・今回来るにあたって、俺が楽しみにして、うわ言のように亮ちゃんにくれぐれも食べられるようにと、念を押しておいたのが、北海道ならではの魚「八角」です。その見た目と違い、白身は淡白で、ほんのり脂がのっています。東京で食べたことがありますが、北海道では値段も格安で、おまけに東京では物流の関係で無理でも、北海道なら刺身でもいただけるのです。甘めの味噌を塗って焼いた「軍艦焼き」ともども、本当に絶品です。死ぬほど美味しいです。毛ガニや本場のジャガバタなど、至福のひと時でした。22時半くらいまで飲んで、転ぶこともなく、ホテルに歩いて帰って寝ました。
八角の刺身を手にして満足げな俺→