大阪~水の都で桜を観る

2017.4.8.~9.

♪ 踊り疲れたディスコの帰り

 電信柱にしみついた夜 ♪


大阪を題材にした曲って、直情的に訴えてくる情感がありますね

気取らず、飾らず、正直に相手に思いをぶつけて来る

そんな雰囲気、好きです

大阪を舞台にした歌謡曲を聞いているうちに

「そうだ、今年は大阪で花見をしよう」

と思い、来ました

大阪の独特の風情も堪能できました。

「好きやねん 大阪」です

大阪駅

新幹線で新大阪駅に着き、在来線に乗って来ました、大阪駅。すごいです。都会なんていうレベルじゃないです。近未来的なショッピングタウンです。でも、迷わないように各所に案内が出てるのは旅行者に親切です。案内を買って出てくれた旧友が、仕事になってしまい、どうしても夜まで掛かってしまうというので、歩行訓練を兼ねて一人で大阪を歩きます。

近大マグロ

噂に聞いていた、マグロの養殖を研究している近畿大学の食事処です。畑で野菜を栽培する感覚で、海で食物資源として、魚介を育てる感覚です。歩く前の腹ごしらえにしようと訪れました。少し並んだだけで、すぐに入れました。

海鮮丼を食べました。シマアジ、カンパチ、マダイ、ブリ、マグロがのっていると、丁寧に説明してくれました。全部、和歌山県にある近畿大学の「海洋牧場」で養殖しているそうです。天然ものに遜色ない美味しさです。こんなおいしい海鮮丼は、今年の1月に富山で食べて以来です。

曽根崎~お初天神

あれ かぞふれば あかつきの

 七つ鐘が六つ鳴りて 残る一つがこん上の

 鐘の響きの聞きをさめ

 寂滅為楽と響くなり

有名な「曽根崎心中」の舞台です。死ぬことでしか、添い遂げることのできなかった お初・徳兵衛 の悲恋を近松門左衛門が脚色して世に出しました。近松は、今で言う女性週刊誌のライターのようなものだったのでしょうね。

出入橋きんつば

キタと呼ばれるエリアの外れに、かつて「出入橋」という橋があったそうです。都市化の波を受け、橋は外され、川は埋められてしまい、いま高速道路の高架下にわずかに地名が残る程度だそうです。橋は無くなっても、その袂で「きんつば」を売っている店は、名物として今もなお、昔ながらのスタイルで地元で人気の味を提供してます。テイクアウトする人が多いですが、中でお茶とともにいただくこともできます。まさに昭和の風情、いい情緒です。大阪旅行について、出発前に調べていて、来たかった店です。昔ながらのきんつば、美味しかったです。

堂島

水の都と言われるだけあって、大阪は幾筋もの川が流れています。その川面に影を映すように近代的なビルが立ち並ぶ、堂島地区です。歩行訓練の意味で、ビルを眺めながら川沿いをひたすら歩きました。

途中、桜が綺麗です。

惑星チョコ

旅行に来る前に、「きんつば」の店を見つけたサイトで見て、驚くほど綺麗なのに、すっかり魅了されていた「惑星チョコ」です。ネットじゃなく、この目で見られて、まさに眼福です。「リーガロイヤルホテル」の1Fで買えます。東京の懇意にしている人へのお土産はこれにしました。

自分用にも3コ入りを買いました。食べる前に茫然と眺めていました。心奪われる、それくらい綺麗です。

中之島

川に挟まれた中州のようなエリアです。大阪市役所や、図書館など、レトロな建造物が並びます。細長く伸びた島に都市機能が集中します。「ナニワのマンハッタン」です。

北新地

歩き疲れたので、少し休んでいると、程よく日も暮れて、お酒が飲みたくなります。そこで、行きました。念願の北新地です。来る前に調べておいた和食屋さんに入ります。人気店でも、待たずに入れました。やはり大阪のキタは、サラリーマン相手の商売なんで、土曜日は空いているそうです。東京のオフィス街と同じです。

季節のものにこだわった料理を出す店で、そら豆、新玉ねぎの天ぷらなど「走りのもの」をいただきながら、ビールと日本酒を飲みました。隣り合った人と意気投合して、最近では珍しくよく飲みました。料理も美味しいし、酒場で人と打ち解ける旅情を味わった北新地の夜です。

店を出たところで、一緒に飲んだ人に、「酔った顔」を撮ってもらいました。