長崎~和・唐・蘭の情緒の中、ぶらぶら歩く
2017.8.29~31
長崎が祈る 核兵器という人類悪のない世界
人々が祈る 憎悪以外の何物をも生まない戦禍が無くなること
小さな小さな俺が祈る どんな状況にあろうとも安全な水が飲めること
平和ボケした現代人を戒めるように鐘が鳴る
3日目
原爆資料館
熱線で人が溶ける・・・その影が張り付いた壁。無残に焼け落ちたクレーンのアーム部分。原型を止めないほど湾曲したサイダー瓶。考えられないほどの熱風が街を一瞬で焦土と化す。核兵器は怖い。でも、もっと怖いのは、それを使おうとする人間です。
平和祈念公園
公園のこの碑文を読んで泣けました。どうしても水が欲しくて、あぶらの浮いた水を飲んだ・・・さぞつらかったでしょう。きれいな水で喉を潤すことさえ、許されない状況だったのでしょう。本当に苦しかったのですね。それに比べて俺は・・・たかが難病くらいで、「頑張ったから、今日はビールを飲もう」なんて生き様です。恥じてます。
浦上天主堂
長崎市の北部に位置する浦上地区。かつて「隠れキリシタンの里」として摘発を受けた受難の教会です。2回目の受難は爆心地に至近距離だったことです。撮影はやはり禁止でしたが、荘厳なステンドグラスの中、有名な「被爆マリア」を見ることができました。
眼鏡橋
有名な眼鏡橋です。川べりを歩いて角度をつけないと、メガネには見えませんね。橋の下の川には鯉が泳いでいました。橋を渡ったところで、冷たいそうめんを食べました。
ニューヨーク堂
人気のソフトクリーム屋さんです。マツコ・デラックスの番組で取り上げられてから、更に人気店になったそうです。初日、夜景を見に行った時のガイドさんも勧めていました。普通のソフトクリームより、小ぶりなんですが、味が濃厚で、自家製ということが伝わる出来立て感です。しかも200円という安さです。暑い中、最適な涼感です。
丸山町~長崎の花街
丸山町・・・長崎の花街ですね。日も傾きはじめ、ぼちぼち客を迎える準備が始まる時間でしょうか・・・料亭に食材を運ぶ魚屋さんの原付が行き交い、白衣姿の板前さんが小走りで店に戻ります。いい風情です。写真1枚目は、有名な史跡料亭「花月」です。高くてとても入れないので写真だけ撮りました。2枚目は長崎検番です。いまでも十数人の芸者さんが在籍しているそうです。3枚目は、料亭の風情ある黒塀です。
卓袱料理
今回の長崎旅行の最後のイベントになりました。「卓袱料理を味わう」です。凛とした佇まいの女将さんの「お鰭をどうぞ」という発声を聞いた時は、ジーンとしました。卓袱料理において、何よりも先に来るのが、この「お鰭」といわれるお吸い物です。酒よりも先に、まず「お鰭」です。そのあとは、決まりもなく、和・中・洋の料理が出されるのです。造りはイサキ、カツオ、ヒラマサで、特にヒラマサの身の締まった感が、「さすが高級魚」という感じを受けました。中鉢として供される豚の角煮も、箸で簡単に切れるほど、柔らかく煮込んであり、味がしっかりしていて、美味しかったです。最後に水菓子とお汁粉が出ました。大感動の卓袱料理で、最後の夜にふさわしいです。
さらば長崎
東京へ帰る飛行機が、長崎発21時なのをいいことに、ゆっくりできました。「遊ぶ、遊ぶ」の最終日でした。新地町のバス乗り場へ戻り、空港行きのバスに乗ります。空港で相方はお土産を買っていました。保安検査を通過し、飛行機の搭乗開始を待つ間、俺は旅の終わりの恒例のハイボールを飲みました。飛行機は定刻に離陸しました。空から見る夜景が綺麗でした。「また来たいな」そう思える素敵な旅でした。