熊野・・・遥かなる海の町
2015.9.21.
どこまでも続く海の風景・・涯てしなく、涯てしなく どこまでも・・・
こんな海の景色、今まで見たことがない
不思議な感覚 海はよく見ているのに
いままで見た どの海とも違う
逆デジャヴー
千枚田
21日の朝、北山で目を覚まし、朝食をいただいて、午前8時に山を下りました。
和歌山県、奈良県、三重県が複雑に入り組んでいるエリアだけあって、さっきまで和歌山県にいたかと思うと、すぐに三重県という状況です。新宮を通り、こうきさんの地元、熊野へ。
最初に案内してもらったのが、「千枚田」という、画像のような、段が幾重にも重なる田圃群です。
複雑な地形ゆえ、機械が入ることが出来ず、すべて人の手で栽培される米が収穫されるそうです。すごい眺めですね。本格的なカメラを三脚に据え、シャッターを切るカメラ愛好家がいました。そこまでの技術のない俺は、簡単なデジカメで写真を撮ります。
彼岸花が綺麗でした。
花窟神社・・・古代日本神話の世界
熊野市の中心部に降りてきました。海が見えることに感動してはしゃぐ俺です。
「海は後でゆっくり見るとして・・・」そう言って、こうきさんが案内してくれたのが「花窟神社」です。古事記・日本書紀の世界です。
霊験ありそうな雰囲気の中、伊弉冉尊を祀る社だそうです。俺も古事記や日本書紀は好きで読みましたが・・・
昨日の伊勢神宮は天照大神を祀る社、そしてここにきて、その父親である伊弉冉尊に会えるとは、何とも神話に導かれた旅の意味合いが出てきました。
神体となる巨岩は大迫力で、そこに綱が掛かってます。その綱を張り替える神事が年二回あるそうです。
獅子岩・・・自然は何とも天才的な造形師だ
海に向かってそそり立つ岩肌が獅子の顔に見えることから「獅子岩」と呼ばれる景勝地です。
本当に海に向かって獅子が吠えているようです。自然はなんて気まぐれに、迫力のある造形をするのでしょうか。
写真を撮ってから気がつきました。「看板の影に入って肝心な獅子の表情が見えない」2枚目の写真は「こういうふうに見える」と言うことを示すために、後からネットで拾いました。
3枚目は今回の旅で一方ならぬお世話になっているこうきさんの横顔です。海をバックに映る横顔がいい雰囲気です。
鬼ヶ城
どこまでも続く海に沿うように、不思議な岩の階段が走り、自然にできた「にじり口」を進むと、ゴツゴツした岩肌の「ささくれ立った」ような表情が足元と頭上に迫りくる。
その層窟から見えるのは、どこまでも海。
そうした情景をいつしか「鬼の城」と呼ぶようになったのでしょう。
海にせり出すような石の階段を何度も転びそうになりながらも歩き、「鬼ヶ城」見物しました。獅子岩と同じですが、自然はなんて天才的な造形をするのでしょうか。
こんな景観、初めて見ました。
もっと言えば、熊野に来なければ生涯見ることはなかったと思います。
これだからこそ、これだからこそ、旅は楽しいのです。