海風に吹かれに江ノ島へ
2016.8.22.
暑さ厳しいころとはいえ、もうすぐ夏も終わります。
そんな過ぎ行く夏を惜しむように海の風に当たりたくなり、江ノ島へ出かけてきました。
すごく歩いていいリハビリになりました。晩夏の一日です。
海の香り
リオ五輪も終盤になり、日本のメダルラッシュで盛り上がってる中、気象条件は3つの熱帯低気圧が日本の近海にあり、不安定な雲行きです。昨日から泊まってる友達と、海風に吹かれに行こうと相談していたのですが、起きて見て家を出る時点に雨がひどく降ってました。「どうしようか・・・」と少しためらったのですが、二人の都合が会う日が今月はもうないので、「ひどい雨でも行こう」ということになり、出かけました。案の定、新宿に着くと、小田急の電車は、雨で速度規制がかかり、遅れていました。しかしです。この時期特有の雨として、ザーッと降ったかと思うと、突然ケロッとやんでしまうというのがありますよね。江ノ島に着いたら晴れてカンカン照りの暑さです。橋を渡ると海からの風が潮気をはらんで肌に絡みつきます。不快ではなく、夏の情緒を感じました。独特の海の香り、いいですね。
湘南サーファー
若い男女のサーファーが指導員のような人に連れられて海から上がってきました。ジャバジャバとホースで水をかけられ、ウエットスーツを脱ぎます。気持ちよさそうです。平日は都心であくせく働いても、休日は海でレジャーを満喫しながらスローな時間を過ごす・・・彼らがそんな生活をしているのかどうかはわかりませんが、そんな生活、憧れます。
江ノ島小屋
今回、江ノ島散策で、俺が楽しみにしていた食事処です。相模湾で獲れた新鮮な生のシラスを使った「シラス丼」が評判で、ぜひ食べたいと期待していました。
しか~し、です。雑誌で取り上げられたり、テレビで放送されたりで、かなり有名な店で、しかもおいしいということもあり、ご覧のような行列です。麦茶を出してくれたり、日傘を貸してくれたりと、待ってる客への気配りもなかなかです。右の画像は、散策や買い物など、いつもお付き合いいただいて、一方ならぬお世話になっている相方です。待ってる最中に「シラス丼、売り切れました」の張り紙が貼られ、「ガ~ン」としましたが、ほかにもおいしい丼はあるとのことなので待ちました。
ほどなくして、席に通されました。海を眺めながら食事ができるテラス席です。感激です。左側が相方が頼んだ「ホロホロ丼」です。焦がしバター醤油をかけたご飯の上に魚の燻製のほぐし身がトッピングしてあります。右が俺が頼んだ「まかない丼」です。白いご飯の上にゴマダレで味付けした「なめろう」が載っています。どちらもお椀がついていますが、これは味噌汁じゃなく、だし汁が入ってます。このだし汁をかけていただきます。「漁師風茶漬け」という感じで、本当においしかったです。
新江ノ島水族館
昼ご飯も済み、向かったのが俺も相方もとてもワクワクしていた水族館です。悠然と泳ぐ魚たちを眺めているのって、心が安らぎます。建物に入ると雨がザッと降りだしました。ぬれなくてラッキーです。
相模湾を再現したという水槽の中を泳ぐ魚たち、本当にきれいです。時間をかけて丹念に鑑賞することができました。夏休みの家族連れで混んでいて、小さな子供をよけて転びそうになるのを相方が手を貸してくれました。頼りになる、優しい若者です。
ゆく夏
海の家、活気が足りないですね。それは今日の天気だけじゃなく、時期的なものが大きいのでしょう。暑いと言いながらも季節は確実に進んでます。夏が行く、同時に夢中になって観戦していたオリンピックが終わる・・・なんか漠然とした寂しさをかすかにですが、感じます。でもです、終るから、始められるのです。至極当然なことに思い至りました。
江ノ島弁財天
水族館を出て、長い橋を渡り、江ノ島に上陸しました。山頂の江島神社に上がってゆく坂道に沿って、賑やかな商店が並びます。民芸品や海産物の店、魚料理の食事処など、目を引きます。長い階段を頑張って上って、頂上にある弁財天にお参りしました。すごく汗をかいていい運動になりました。帰り、参道の店で酒のアテ用にたたみいわしを買いました。
夕凪の海
雲のあいだから傾いていく陽が挿す・・・言葉にできないほどきれいです。缶ビール片手に眺めていました。転ぶこともなく、ここまで来て、夕陽の中に自分を溶かすことができた。悩みや不安がないと言えば嘘になるけど、俺はまだまだやれる・・・夕凪の海を見ていて、そう思いました。海に来てよかった。